遭難の韓国人「激しい風雨、次々はぐれた」 |
駒ヶ根市の中央アルプス・檜尾岳(ひのきおだけ)(2728メートル)付近で起きた、ツアー登山中の韓国人パーティー遭難事故。メンバーとみられる3人が死亡、1人が心肺停止となった。日本人ガイドをつけず、2000メートル級の山々の稜線(りょうせん)をたどる難コースに20人が挑んでいた。30日に救助された韓国人男性の1人は読売新聞の取材に対し、「激しい風雨で次々とはぐれた」と語り、疲れた表情を見せた。 宝剣岳(2931メートル)山頂付近の宝剣山荘に避難していた男女8人は30日午前7時頃、県警の救助隊員らに付き添われ、ロープウエー乗り場に到着。取材に応じた中年の韓国人男性は、宝剣岳を目指す途中で激しい雨と風に襲われたと語り、「山と山の間の距離などを記した標識も見当たらず、進むか戻るかで迷っているうちに、次々とはぐれてしまった」と振り返った。 メンバーとみられる男性が心肺停止状態で見つかったことを知ると、「非常に悲しい」と動揺した様子を見せた。救出されるなどしたメンバー16人は駒ヶ根署で事情を説明。同署によると、16人のうち男性2人が足などに軽傷を負った。 遭難した韓国人らの安否確認のため駒ヶ根署を訪れた李(イ)永龍(ユンヨン)・駐新潟韓国総領事(58)は30日、報道陣に対し、「20人はまとまって行動したが、天候悪化などにより高齢者が徐々に体力を失い、バラバラになってしまったようだ」と話した。 李総領事は、リーダー役の男性は日本での登山経験はあったが、他のメンバーについては「高い山の経験はないと思う」と説明。「メンバーは『装備をもっとしっかりすればよかった』と話していた」と語ったうえで、県警に対しては「救出に力を尽くしてもらい、お礼を申しあげたい」と述べた。 空木岳(うつぎだけ)(2864メートル)山頂付近にある木曽殿山荘の支配人夫妻によると、メンバーは28日に同山荘に宿泊した。20人は29日午前6時頃、宝剣岳へ向かった。 メンバーのうちの1人の男性は日本語がわかり、「これから先はずっと雨と風にさらされ、高度も上がるので大変ですが、行きますか」との問いに、「行きます」と答えていたという。夫妻によると、29日午前4時の気温は11度。朝から雨で、午前10時頃から風雨が強くなったという。 29日昼頃に宝剣山荘で韓国人パーティーと会った日本人登山者の男性(70)によると、山荘にたどり着いた韓国人のメンバーは寒さで震えており、すぐにストーブにあたっていた。パーティーの男性が遭難者がいるとの内容を身ぶり手ぶりで山荘関係者に伝え、別の男性は片言の日本語で「パクさんがいない」と話していたという。 日本人登山者の男性はこの日、宝剣岳を目指していたが風雨が強かったため断念。「雨は横殴りで、顔に小石が当たったような痛さだった」と振り返った。 |
(2013年7月31日 読売新聞) |
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Author:folke
怠惰な社会人。
画像はウチのトイプードル(ウサ耳Ver)