徒然な日々に

その日の個人的出来事や、見たニュース、記事から思った事、感じた事を徒然と…
03月08日(木)

刺青の処罰 

7日付けのアゴラの記事から

それはないよ、橋下さん! -「入れ墨は首、それが駄目なら消させよ」発言
橋下市長は「入れ墨職員は首、それが駄目なら入れ墨を消させろ」と述べたそうですが、「入れ墨」きらいの私でも「それはないよ!」と言いたくなります。

 驚く事に、市長の怒りは更にエスカレートして、「採用後の入れ墨はおかしい。あなた方の価値観は狂っている」とぶちまけ、「僕が市民に代わって、不適格の職員はどんどん分限免職にする」等と言うに至っては、市長個人の価値観を公権力を使って他人に強制するに等しく、民主国家の基本中の基本を無視した暴言です。

 大阪市の、職員条例、教育条例、国歌起立条例や、組合の行き過ぎ是正を目的に行ったアンケートに賛成して来た政治家・橋下徹ファンの私ですが、この発言を許す訳には参りません。

 現行法では「入れ墨」は法的に何ら問題ありません。「入れ墨」を理由に職員を懲罰に課したいなら、先ず「入れ墨」を非合法化すべきです。ぶれない事が強みの橋下市長でしたが、「法律に触れない物は何をやっても良い」と言う年来の主張は、一体どこへ行ったのでしょうか?

 「公務員に入れ墨を許す国がどこにある」とも言われたそうですが、欧米では「入れ墨」をした警官や消防夫、軍人などはざらです。

 余談になりますが、米国で連邦予算局長、労働長官、財務長官、国務長官を歴任したジョージ・シュルツ氏は、母校プリンストン大学のシンボルである「虎」の入れ墨をお尻にしている事は有名な話です。

 法律に疎い私ですが、この問題に関する限り、市長の言動は憲法が保障した国民の基本的人権への公権力による侵害としか思えません。又、条例で職員の「入れ墨」を禁止する事も、憲法第11-14条の障碍を乗り切れるかどうか、甚だ疑問です。

「入れ墨」問題の様な表現の自由に関連するものは、条例を含む公権力の圧力行使には馴染まず、教育、広報活動を通じて社会的通念を変えるしか道はありません。(後略)
北村 隆司

 ネットでも散々叩かれていましたけど、論点が狂いすぎてて意味不明の論述になっており、一言で言ってアホですね。

 まず、現行法で問題ないから処罰するのはオカシイというのが最初の論法で、やるのなら先に非合法にしろ、「法律に触れない物は何をやっても良い」と橋下は主張していただろうと。

 で、欧米だと警官や軍人が当たり前にしているぞと来て、元国務長官もしていたと実例を出す。

 さてさて、具体的にこれの何処がオカシイのかですが、法に触れ無ければ何をやってもいいというのは犯罪者の論理です。

 今、救急搬送が何件も起きて騒がれている脱法ハーブなどがいい例ですね。

 現状は適応する法が無いからいいんだとか、バカじゃないのと。

 それに、法で規制されていなくたって逮捕や訴訟になり、罰金や懲役を食らうものがありますよ?

 有名なのはプライバシー権ですね。

 憲法を大学の講義で受講した事があれば必ず出てくる話題であり、近年生まれた新しい概念のために日本国憲法では保障されていませんし、そもそも日本国憲法はGHQが統治しやすいように作られているために国民主権を謳いながら国民にその憲法を改正する権利を与えていないという欠陥品であるため、何十年にも渡って追記されぬままなのですが、既に国内は元より、海外でも一般化した権利であるため、慣習法という形で認められており、だからこそ侵害した場合には訴訟沙汰などになるのです。

 つまり、その国や地域においてその行為が慣習として、文化としてそれがどうであるかというのは行政や司法の対応において大いに影響を与えるものとなるわけです。

 となると、じゃあ日本と欧米における刺青がどのような慣習、文化であるかが問題になりますよね?

 最初は警官や軍人にやっている人間がいる欧米ですが、彼らにとっての刺青(タトゥー)は単なるファッションに過ぎませんので、感覚的な抵抗など無く、むしろ昔のポパイ(肩に碇の刺青で、職業は水兵)などを見ても判るように見せることで自らの職業などをアピールするものですよね?

 一方で日本ではどうか?

 まず刺青と聞いて日本人が思い浮かべるのはヤクザか東山の金さんでしょう。

 つまりはならず者か或いはそこに「元」の字が付く立場の人間だったということですし、江戸時代には犯罪者の証明でもありました。

 額に文字や記号を入れたり、或いは腕にラインを入れたり…場所や時代によって方法は異なりますが、犯罪者は一生消えぬ証拠をその身に刻まれました。

 このように社会のはみ出しもの、嫌われ者と一目でわかる象徴が、日本における刺青というものであり、だからこそ銭湯や海水浴場では一般利用者を怯えさせ、利用を躊躇わせる威嚇効果があるとして刺青のある人間が来る事を拒絶しているのです。

 正反対とまでは言いませんが、それに近い価値観を抱いているのが欧米と日本であり、そのような事情や歴史的経緯を一切無視して基本的人権への侵害行為だ、欧米ではみんなやっているんだから認めろなんて市長へ喚くのなら、同じことを銭湯や浴場の管理者達にも喚いて来なかったんでしょうかねぇ?

 まして今回の騒動の原因は、職員が刺青を子どもにひけらかした上で恫喝行為を行うという、まさに犯罪者かヤクザとしか思えぬ振る舞いをしたからです。

 周知の通り大阪の職員の腐敗は凄まじく、覚醒剤による逮捕者を何人も出し、勤務時間中に業務メールを使ったり、業務をサボるなどの方法で選挙活動を行うなど著しくモラルに欠けた振る舞いを繰り返している中で、です。

 もはやそこに見えるのは市民への奉仕者という公務員の姿ではなく、利権に取り付き、欲しい侭にしゃぶり尽くすならず者達の姿でしかありません。

 ついでに言えばぶれない強みとやらもそんな事は無いぞと。

 先の衆院選前、どっちつかずの態度を取り続け、寸前で勝ち馬の民主支援をしておきながら、詐欺師集団が与党となって案の定の失態を見せ始めるとあっさり見限るという蝙蝠みたいな真似もしています。

 当時私はそのことで府知事だった橋下氏を強く非難していますしね。

 何れにせよ処罰を課す事に対する「憲法第11-14条の障碍」なんてものは「法律に疎い私」の妄想に過ぎませんよ。
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