徒然な日々に

その日の個人的出来事や、見たニュース、記事から思った事、感じた事を徒然と…
10月22日(土)

今度は誰の思い付きなんだか? 

21日付けのYOMIURI ONLINEの記事から

「病院船」導入へ調査費、災害時医療マヒに対応
 政府は21日、大規模災害時に負傷者を収容できる病院機能などを持つ「災害時多目的船」の導入に向けた調査を行うため、2011年度第3次補正予算案に調査費3000万円を計上した。

 陸上の医療体制がマヒした東日本大震災を受け、導入に向けた課題などを検討する。国内には現在、官民ともに「病院船」はない。
(2011年10月21日19時37分 読売新聞)

 そりゃあ、病院船なんて平時から持っていたって維持費ばかり掛かるくせに利用方法が無いですし、人員だって遊び駒になって無駄ですもの。

 実際、船の科学館で展示されてきた『羊蹄丸』約8300トンのサイズで年間維持費が3000万円だとか。

 博物館状態の動いていない船でこれだけ掛かるんですよ?

 災害時多目的船とやらをどの程度の規模で平時にどう扱うつもりで見積もっているのかは分かりませんが、常識的に考えれば多数の被災者の移送も平行して行う必要があるし、最低でもヘリでの離着陸も出来ねばならないので、1万トンクラス以上でなければダメでしょう。

 ましてや人員は船の操作に熟達していなければいけませんし、複数人の手術が同時に出来るだけのスペースと機材の確保に、船酔いなどしない大勢の医療関係者も必要になる。

 まぁ、医療関係者はいざと言う時に動ける予備自衛官みたいな制度を確立させて、ローテーションなどで定期的な訓練を行わせていればいいと思いますけど、そうなると尚の事定期的な航海による訓練は必要なわけで、維持費が相当に掛かることでしょう。

 誰が言い出したのかは知りませんけど、果たして3000万円も掛けて調査するのに見合う結論が得られるのか、正直疑問ですね。

 何よりもその為に丸々一隻を新造するとなれば最低でも数百億円、規模や設備などによっては一千億円以上の税金が必要になりますし

 過去の太平洋戦争中、日本が病院船として用いたのは現在横浜の山下公園に博物館として展示されている『氷川丸』でした。

 元々氷川丸は日本郵船が貨客船として建造し、シアトル・バンクーバー航路で利用しており、チャップリンや秩父宮夫妻など著名な人物も利用した豪華客船でしたが、太平洋戦争が始まると姉妹船とともに海軍に徴用され、最初は在留邦人や在日外国人の引き上げ船として利用され、その後に病院船として戦時を生き抜きました。

 戦後は復員船として活躍した後、貨客船として復帰しており、このような過去の実例を鑑み、専用の船を政府が所有するのではなく、日本郵船などから一時的に徴用できる仕組みを再び作る方が余程効率的だと思います

 無論、その間の利用費などをある程度企業側に事情を考慮させる形で支払うことにすれば、コストもかなり抑えられますし。

 こうすることのメリットは大型船を平時から所持しなくて良いだけでなく、それを動かす人員も丸々借り上げれば、普段の人件費も丸々浮きますし、大型の貨客船にすれば自衛隊の保有する手術可能な専用車両を運び込めるので、医療の設備と人員の目処も付くことです。

 法整備と契約書類の作成で済むんですから、非常に簡単で無駄が無いと思いません?

 最初の方に記したような医療関係者の船酔い訓練に関しても自衛隊の補給艦や1万トン超の大型艦で行えば専用の船なんて必要ありませんので、自衛官だけでは人出不足となった場合に備え、組み合わせてやると一層効果的でしょう。

 こういうこと、誰かが考慮して調査をしてくれるといいのですが、何せ自らド素人ですと嬉々として述べるようなバカを恥ずかしげも無く専管大臣にさせて悪びれもしない政権ですからねぇ…

 大方、どっかでそういうものがあるんだ程度に話を聞いた輩が、思い付きで導入しておけばとかそういうことを考えた程度なんじゃないかと。
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