徒然な日々に

その日の個人的出来事や、見たニュース、記事から思った事、感じた事を徒然と…
12月17日(金)

石油も自国で生産可能になる? 

15日付けのasahi.comの記事から

生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見
2010年12月15日7時0分
 藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。

 筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。

 球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。

 研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。

 炭化水素をつくる藻類は複数の種類が知られているが生産効率の低さが課題だった。

 渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。

 また、この藻類は水中の有機物を吸収して増殖するため、生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある。(山本智之)

 凄いですね。

 これがウランの海洋採取計画とともに実用化されて軌道に乗れば、必要なエネルギー資源の大部分を日本は自国で賄える事になり、国家のあり方そのものが著しく変容する事になります

 これまでウランも石油も日本は輸入に頼ってきており、その輸入経路は主に南シナ海を経る航路でしたが、そちらを頼る必要性が殆ど無くなる…船舶関係の企業は大規模な打撃を受ける事になるでしょうが、反面、エネルギー関係のコストは記事にあるように生産が安定すれば下落するでしょうし、現在海域を脅かす中国や海賊に対する備えにもなります

 他にも海底のレアメタル採掘、海の波や海中の温度差、風などを使った発電システムなど海での計画は幾つもあり、まだまだ採算の面で難はあるものの高い技術力で今回の石油のように日本は一歩一歩前に進んでいます。

 食の問題でも魚の養殖関係技術で日本は進んでおり、近年ではクロマグロに続き、その生態すら完全に解明されていなかったウナギまでもが養殖に成功し、乱獲による減少やそれによる国際的な規制によって食べられなくなるというような事はなくなりそうですし。

 改めて日本が国土に資源の乏しい海洋国家であり、だからこそ技術力を高める事で経済大国として大成できたのだと思い知らされますね。

 近畿大学水産研究所『クロマグロの完全養殖』
 http://www.flku.jp/
aquaculture/tuna/index.html

 サイエンスポータル『【 2010年4月9日 ウナギの完全養殖に成功 】』
 http://scienceportal.jp/
news/daily/1004/1004091.html
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