徒然な日々に

その日の個人的出来事や、見たニュース、記事から思った事、感じた事を徒然と…
03月24日(水)

朝日ともはや何らも変わらぬ低俗さの産経『主張』 

23日付けのMSN産経ニュースの記事から

【主張】漫画児童ポルノ 子供に見せないのは当然
2010.3.23 03:30
 東京都が定例議会に提出した「青少年健全育成条例」の改正案が継続審議となり、6月議会に先送りされた。

 漫画で子供の性行為などを描いた児童ポルノを規制対象と明記する案に対して、漫画家や出版業界などから「創作活動が萎縮(いしゅく)する」などの反対が起きたためだ。

 しかし、対象となるのは教室での少女強姦(ごうかん)や恋愛と称して近親相姦を描くなど、社会規範に著しく反した内容の漫画やゲームソフトだ。18歳未満の小中高校生らに見せないようにするのは当然ではないのか。改正案は妥当である。

 過激な性表現や暴力場面を含む図書類を規制する条例は、大半の都道府県が制定している。出版社に自主規制を求め、悪質なものは有害図書に指定し、18歳未満への販売や閲覧を禁止する内容だ。

 「成人漫画」「18禁」などと表示し、販売コーナーを一般書と分けるなど出版社や書店の自主規制が進んではいるが、販売時に年齢を確認しない例が多い。都小学校PTA協議会の会長によると「子供が持っていたかわいい表紙の漫画を開いてみたら児童ポルノだった」などの保護者からの苦情が後を絶たないという。

 都の改正案は、服装や場面から明らかに18歳未満と分かる漫画の登場人物を「非実在青少年」として条文に加え、規制対象であることを明確にするものだ。

 改正案への批判には誤解や曲解も目立つ。漫画を新たに規制対象とするかのようなとらえ方があるが、現行条例でも漫画は規制対象だ。しかも、最近の指定有害図書の多くは漫画だという。「指定の基準があいまい」との批判もあるが、有識者らの審議会を経て慎重に行われている。有害図書に指定されるのは月数冊程度だ。

 「表現の自由」を持ち出した批判は論点をすり替えていないか。改正案は「子供に見せない」という常識的な内容だ。反社会的な行為の助長は許されない。

 大阪府の橋下徹知事も、実態を把握した上で規制を検討する意向を示し、「表現の自由は絶対的ではない。子供たちを守るのが大人の責務」と述べた。東京都とともに工夫して取り組んでほしい。

 インターネットなどを通じた児童ポルノの氾濫(はんらん)に対し、児童ポルノの単純所持を規制する国の法改正も滞っている。子供を性的対象とする目に余る実態を認識し、論議を深めてもらいたい。

 この問題に対して情報を持っている人間が中身だけ読んだらまるで朝日の社説と見紛うばかりですけど、これは産経新聞の『主張』です。

 ホント、朝日の論説委員に代筆でもしてもらったのかと言うばかりの酷さですけどね…

 都知事はこの問題について「青少年健全育成条例を改正し、児童ポルノの根絶とこの種の図書類の蔓延の防止に向けて都が、都民、事業者と一体となって取り組み、現在のおぞましい状況にこの東京から決別していきたい」と悲憤して見せながら、「私は残念ながらね、対象となっているものは読んでもいないし、見てもいないのでね」自らが口にした「おぞましい状況」がどんなものなのか実際には僅かなりとも知りもしないのだと放言、更には「ありますよ、そりゃ。ないと思う方がおかしい」と、見たことも無く、実証する科学的根拠一つすらも掲示出来ないのに、青少年に害悪を与えると断言してのけているんです。

 私は議論の内容云々以前に、こういう自身の思想を正当化する為に嘘を平然と言ってのける人間は大嫌いです。

 例えその主張が世間的に見て正しいものであっても、だからその為にはどんな卑劣で不当な真似をしても許されるんだなどと言うのはまさに独裁者の弁であり、都知事ともあろう人間がやってのけるなど言語道断です。

 有害であると言うのなら、ないと思う方がおかしいだのとさも正論ぶった物言いで無理矢理押し切ろうとするのではなく、実際にそれを数字として示すデータを掲示するのが筋であり、出来もしないような個人の思い込みを論拠に言論や表現への検閲・統制を布くなど、独裁でなければなんだと言うのか?

 因みに、都知事自身条例内容にモロに該当する内容の小説を過去に書いており、当然ながら全年齢がそれを手にすることが可能であるにも関わらず、この条例で対象となるのは漫画やアニメ、ゲームなどで、東京都青少年・治安対策本部青少年課によれば小説は含まれないそうですから、元々サブカルに対する差別意識を持ち、自分を高みにおいて差別的に制度を改正しようとしているのではないのかと勘繰らざるを得ません。

 19日の都議会総務委員会で民主党議員が「改正案の新たな規定を十分に議論する必要がある。保護者や作家、学識者らの意見も聞かなければならない」と述べた事が朝日に記されていますが、何故委員会でこのような発言が為され、継続審査となったのか?

 そもそもこの案が公表されたのが2月24日なのに、都民からの意見を受けつけたのは翌25日まで、議会での質問が許されたのは3月4・5日だけと言う非常に僅かな期間だけだったそうであり、元より他人の声を聞くつもりなど無く、この恣意的な法改正を都が強行する気満々だったわけですから、本来なら非民主的なこの遣り口に対してちゃんと議論を広く行った上で改正すべきだと、普段なら言っているはずの産経が丸っきりその都合が悪い事実を隠蔽して賛成のために動いているんですね。

 このように問われた時にありましたよと言い訳する為に形だけ議論の場を用意すると言う卑劣な真似をやっているのに、それが産経にとっては「「指定の基準があいまい」との批判もあるが、有識者らの審議会を経て慎重に行われているって事になるそうですもの。

 ですが、例えば曖昧な指定基準として先程も書いたように漫画やアニメ、ゲームは規制対象なのに小説は規制対象外である事について審議会からの説明は一切ありませんし、その有識者自体が宗教団体の人間とか、警察関係者とか元より規制ありきという偏った思想の持ち主なんですから、そんな連中が慎重にやろうが早計にやろうが結果にどんな相違が出るというのか?

 実際、メンバーの中には会議の場でオタクと呼ばれる人間を認知症呼ばわりするなど侮蔑感を露にする者もいるのに、そういう事実は全て隠匿し、普段民主党の拙速な議会進行を非難している自社の方針すら忘却してこのような正義の味方面をしていているんですから、もはや産経には朝日を非難する資格など一切ありませんよ。

 しかも、「対象となるのは教室での少女強姦(ごうかん)や恋愛と称して近親相姦を描くなど、社会規範に著しく反した内容の漫画やゲームソフトだ」と、実際にはアニメなども規制に含まれ、逆に年齢制限無く購入できる小説が規制の対象外である事などを記さないなど、本当に朝日と同じ手法で記事が書かれています

 恐らくアニメをわざと外したのは、声を規制の判断材料にすると言うイカれたとしか言いようの無い記述があり、社会人の、それも下手をすればおじさん、おばさんと呼ばれるような世代の人間の声を18歳未満だと規制対象にするという異常さを読者に気付かれないようにする為なんでしょうね。

 逆に小説について書かなかったのは先程も記したように都知事自身の問題や、或いは同じく文字媒体である自分達新聞などが規制の対象から外れているという不公平さに目を向けられないようにする為でしょうかね?

 都小学校PTA協議会の会長などは何処のテンプレ持ってきたのという感じで、そもそも話が本当かどうかすら危ういものであり、ここまで平然とあやふやな記述をしているのはまず間違いなく、自分の主張を正当化するのに都合がいい話だから持ち出したけど、詳細は一切把握していないから抽象的で何も中身が無いのをそのまま書きましたって事ですもの。

 ましてや「子供に見せない」という常識的な内容だと語っていますけど、産経はじゃあ何でそこに単純所持禁止が謳われているのか、という都合の悪い事実を書かない事で済ませており、ここら辺も記述の選択の自由という朝日的手法を平然と用いていますね。

 更に最悪なのが「「表現の自由」を持ち出した批判は論点をすり替えていないか」と主張しておきながら最後に「インターネットなどを通じた児童ポルノの氾濫(はんらん)に対し、児童ポルノの単純所持を規制する国の法改正も滞っている。子供を性的対象とする目に余る実態を認識し、論議を深めてもらいたい」と、完全に別次元の話である明確な犯罪行為の話を突如持ち出し、あたかもこの改正案が同列の問題であるかのように話をすり替える卑劣な真似を弄しており、こういうところもまったくもって朝日的です。

 産経は朝日に弟子入りでもして世論誘導をする組織に成り下がったんでしょうかねぇ?

 そもそも子供を守る為と言うのならば、タバコや酒、或いは麻薬などの中毒者からそれを一方的に取り上げた場合どんな反応を示すかを想像すれば分かるように、むしろ代替行為そのものを封殺するような真似は逆効果を招く事にはならないのか?

 社会規範に著しく反していると幼児性愛を目の敵にしているが、では、同性愛や逆に高齢者でなければ、特定の条件や状況でなければと言うような他の特殊な性癖の問題はどうなのか?

 このように、この手の問題は考えれば考える程に問題点、矛盾点が出てくるものですが、先にも書いたように今度の改正案は特定の性癖だけを、それも特定のジャンルだけを狙い撃ちにした公平、公正さを著しく欠いたものである上に、内容の煮詰め具合も非常に甘いものであり、だからこそ大きな反対の声が上がったんだということを産経も少しは認識すべきです。

 この改正案で評価できる点があるとすればそれは、「非実在青少年」などと言う如何わしい造語をわざわざ作って特定の文化に対する弾圧をしている点ではなく、「ジュニアアイドル写真集」のような「実在青少年」の問題に対して定義や対応に乗り出した点でしょう。

 絵などの文字通り非実在の「虚」或いは「偽」と評すべきようなものを規制対象だのとバカな事をやっている暇があるならば、その時間を現実に実在する青少年の問題こそ目を向け、改善へと方策を講じるべきであり、有害、実害との関連性の実証すらされていないものを規制対象にするのが正当だのと喚ける連中の頭が知れませんし、本当に有害だと言うのならばそれこそ小説や報道なども含めた全ての表現に検閲をかけるべきじゃないのかよと

 例えばWHOのガイドラインを丸っきり無視している日本のメディアによる自殺報道などこそ、子供にとって有害極まりないものであり、子供を守る為にこの改正法案を現状の問題点だらけのままで可決しろと産経が言うのなら、自分やその系列であるフジテレビがやった硫化水素による自殺報道などをどう思っているのかと言いたいですね。

 メディアが連日報道を繰り返したせいで一種の流行となって巻き込まれて死ぬ人間まで出ていると言うのに、産経などは未だに自殺がある度にこれを懲りる事も恥じ入る事も無く平然と繰り返し報じており、その情報を得る事で真似をして自殺する青少年などが出ていることを、ホント、どう思っているのかと問いたいものですよ。

 少女強姦や恋愛と称して近親相姦を描くなど、社会規範に著しく反した内容が問題と言いながら、都知事のその条件にまんま当て嵌まる作品をまずは規制しろとは言わない事といい、余りにも偏見による差別思想が酷すぎます

 (2010年3月25日2:40 文章修正)
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