徒然な日々に

その日の個人的出来事や、見たニュース、記事から思った事、感じた事を徒然と…
08月22日(金)

米軍が遂にグルジアへ艦艇派遣 

21日付けのYOMIURI ONLINEの記事から

グルジア向け人道支援、米が海軍艦艇など黒海へ派遣
 米国務省のウッド副報道官代理は20日、グルジア向けの人道支援物資を積んだ米海軍艦艇2隻と米沿岸警備隊の巡視船1隻が近く地中海からボスポラス海峡を通り黒海に入ると発表した。

 同海峡を管理するトルコが同日、3隻の通峡を許可した。海軍の2隻はいずれも戦闘艦艇で、グルジアから撤退しないロシア軍部隊に圧力をかける狙いもあるとみられる。

 米CNNテレビなどによると3隻は、米第6艦隊の旗艦である揚陸指揮艦マウント・ホイットニーと同艦隊所属のイージス駆逐艦マクフォール、沿岸警備隊の長距離哨戒型巡視船ダラス。いずれも毛布や衛生用品、乳児用品などを積み、グルジア西部の港湾都市ポチで荷揚げを行う見通し。

 黒海は、セバストポリなどを拠点とするロシア黒海艦隊の影響下にあり、ブッシュ政権は戦闘艦艇を派遣することで米国の存在感を誇示し、グルジア問題でロシアをけん制する構えだ。
(2008年8月21日15時50分 読売新聞)

 赤味が抜けたところで熊の強欲さや獰猛さ、野蛮さといった性根までが抜けるわけではないという事を改めて見せ付けてくれたのが今回の露軍による武力侵攻と言えるでしょう。

 建前は所詮建前、一度手に入れたものは決して手放さないのは今も昔も相変わらずで、流石の米軍もこの状況には国内及び国際世論を気にして動かざるを得なかったようです。

 一応本題の前に予備知識としての話を…ボスポラス海峡はダーダネルス海峡とともに黒海と地中海を隔てるトルコの海峡で、双方への移動はトルコ政府の許可が必要であり、第一次大戦時にはダーダネルス海峡を押さえようとするイギリス軍との間でガリポリの戦いが起きたのは有名な話ですね。

 一方のボスポラス海峡には現在石川島播磨(現在名『IHI』)や三菱がODAによって開発した第二ボスポラス大橋が掛かり、更に大成建設によって海底トンネルが建造中(来年完成予定で大成建設のTVCMが現在放映されている)です。

 この二つの海峡を越えた先、黒海南側一帯の地を領有する国がトルコであり、そのトルコ北東、黒海としては東側に位置する国がグルジアです。

 つまりはグルジアへのロシア侵攻というのは昔からその圧力に晒されているトルコにとって非常に宜しくない状況でもあります。

 単に周辺地域の不安定化や難民といった問題だけでなく、国自体が昔からロシアという国家と接し、更には日本とも非常に親しい間柄であることもあってロシア人というのが如何に獰猛で野蛮、強欲な生き物であるかを良く知っていますからね。

 本題に戻りますが、ロシアの蛮行を裏付ける証拠として、マシュー・ブライザ米国務次官補代理が19日の記者会見において「グルジアに侵攻したロシア軍部隊の撤退開始を示す証拠は何もない。現地情勢は依然、極めて深刻だ」「(親露系の民兵組織による)地元住民の殺害や性的暴行などの深刻な人権侵害が横行している」などと述べ、今月初頭頃から挑発を繰り返すロシアに対して乗ってはダメだとグルジアに忠告を繰り返していたとも証言(YOMIURI ONLINE 『住民殺害や性的暴行、米政府高官が占領地域での人権侵害に懸念』より引用)しています。

 ドイツのベルリンや満州などでかつて何があったか、日本への参戦理由が如何なものであったか、それは今まで散々書いてきた通りであり、それがグルジアで再び繰り返されているのです。

 状況としては窮鼠が猫を噛もうとするも、逆に手酷くやられてしまったのが現状ではないかと思います。

 何せ獰猛で野蛮ながら狡猾さも図抜けていて、各国が幾度も踊らされた過去を持っているんですから、グルジアのような小国ではその圧力に精神的に耐えられなかったというのは十二分に有り得る話です。

 この米軍の動きが呼び水となって熊を早々に追い出せると良いのですがね…
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